従来のFAX機の場合は、電話回線と複合機などのFAXを送受信する機械が必要でした。さらに送信する距離によって電話料金が高くなる傾向もありました。しかし、インターネットFAXの契約者は直接電話回線を利用しません。そのため固定電話などを契約する必要もありません。
インターネットFAXはインターネット回線にFAXのデータを迂回して利用しています。特に遠距離とのやり取りをする場合にはかなりの通信費が節約できます。さらに、インターネットが利用できるスマートフォンなどがあれば、世界中で日本にいる時と同様の料金でFAXの送受信ができます。
このようなことができるのはインターネットFAXと従来のFAX機の送受信方法に違いがあるからです。インターネットFAXの利用する場合には、サービスを提供する会社にメールアドレスを登録することになります。そのアドレスが以後のFAXを送受信をする窓口になります。
例えば、インターネット送信をする場合には、宛先に相手の電話番号を付加した特定のメールアドレスを入力します。本文などには送信する文章や添付ファイルを貼り付けることで、それが契約するインターネットFAX会社によって通常のFAXに変換され相手先に届きます。
インターネットFAXを受信する際は、その逆で特定の固定電話番号が振られているため、そこに送信されたFAXがメールに変換され契約者に届くシステムです。
さらに、契約者に割り振られる電話番号は、契約するサービスによっても異なりますが、日本の番号はもちろんのこと世界中の番号が取得できることが一般的です。そのため、従来のFAX機を使っている場合に比べると商売などでFAXを利用する地域を自由に選択しやすい違いもあります。