従来の複合機などを用いたFAXは、スキャナーで読み取り、データ化したものを送信しています。その過程で読み取り部分が汚れていると綺麗に送信できなかったり、小さな文字が潰れたりします。また、読み取りモードによっては、文字が荒くなることもありました。
そのうえ、FAXの送受信にはアナログの電話回線を経由することが多く、デジタルで読み取った信号をわざわざモデムによってアナログ信号に変換して送受信しています。アナログ信号は外部からの影響を受けやすく、デジタル信号に比べてデータの訂正機能が低い弱点もあります。その回線をFAXの送受信には一定時間占有することになるため、FAXに様々なノイズが発生する状況が生まれます。
しかし、インターネットFAXはデジタル化した信号をそのままメールによって、契約しているインターネットFAX会社と送受信しています。その過程では、文字の場合はデジタルの文字コードを利用しているため潰れることはありません。添付ファイルの場合でも強力な通信エラー訂正機能を利用することができます。さらに、通信時間も短期間で済むため、外的要因を受ける可能性も極めて低い特徴があります。
ただし、インターネットFAXでも全くノイズが入らないというわけではありません。どれだけ綺麗なデータをインターネットFAX会社に送ったとしても契約している会社から先は通常の電話回線を利用しています。そのため、その間に若干の外的要因を受けることは考えられるからです。
それでも、インターネットFAXはノイズの影響を受けやすい電話回線を極力利用せず送受信をしているため、通常のFAXに比べると綺麗に送受信ができると言われています。
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